MATCH REVIEW · PART 2
価格を待ち、市場を切り替え、最後にリスクを整える。
試合前分析を、ライブでどう実行したか。
価格を待ち、市場を切り替え、最後にリスクを整えた判断を振り返ります。

的中は結果。価格は意思決定の質です。
第1部では、セルティックの優位性を得点差ではなくコーナー市場で買った理由と、ライブの介入条件を整理しました。
第2部では、その事前分析を試合中にどう実行したかを振り返ります。
実ベット一覧
| 時点 | ベット | オッズ | Stake | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| Pre | 1H Celtic Corners -2.5 | 1.75 | 1.00 | Win |
| Pre | Celtic Corners -4.5 × Total O10.5 | 2.37 | 0.25 | Win |
| 28分 | 1H Celtic Team Corners O3.5 | 1.89 | 0.50 | Win |
| HT | Celtic Win × Total U3.5 | 1.63 | 0.75 | Win |
| HT | Celtic First Goal & Win | 1.48 | 0.50 | Win |
| 後半開始後 | Celtic First Goal | 約1.50 | 1.00 | Win |
| 65分 | Dundee +2.5 × Total Corners U15.5 | 1.899 | 0.50 | Win |
総Stake 4.50 / 利益 +3.1995 Stake / ROI +71.1%
28分:待っていた価格が出た
セルティックは開始3分で2本のコーナーを獲得しました。
ただし、その直後は追加していません。早い2本によってライブ市場は過熱し、Overのオッズは低下、ラインは上昇していたからです。
事前に決めていたのは、一時的な停滞によって価格が改善し、なおセルティックの押し込み構造が維持されている場合だけ介入することでした。
28分、セルティックの前半コーナーは3本。前半終了までに必要なのは、あと1本です。
1H Celtic Team Corners O3.5 @1.89
- 取得オッズ:1.89
- 必要確率:52.9%
- 採用推定確率:57〜63%
- Fair Odds:1.59〜1.75
- EV:+7.7〜+19.1%
- Stake:0.50
これは「3分で2本出たからOverを追った」ベットではありません。
市場が過熱した時には買わず、価格が戻るまで待ち、試合構造が維持されていることを確認して約定したベットです。
その後、セルティックは前半4本目を獲得。最終的に前半コーナーは6-3となりました。
ハーフタイム:0-0でも仮説は崩れていない
前半は0-0でした。
しかし、セルティックはxG、攻撃回数、危険な攻撃、コーナーで上回り、試合前に想定した押し込み構造は維持されていました。
前半コーナーは6-3。プレマッチの-2.5と、28分のO3.5はともに的中しました。
一方で、後半も同じコーナーOverを追う判断はしていません。
前半は0-0のため、セルティックが得点するまで押し込み続けます。先制後は試合管理へ移り、Dundeeも少し前へ出るため、前半ほどコーナーが伸びない可能性を見ていました。
HT:Celtic Win × Total U3.5 @1.63
- 取得オッズ:1.63
- 必要確率:61.3%
- 採用推定確率:65〜69%
- Fair Odds:1.45〜1.54
- EV:+6.0〜+12.5%
- Stake:0.75
中心スコアは1-0、2-0、2-1、3-0。
前半0-0という事実によってU3.5の価値が高まり、セルティック勝利単体より価格を引き上げられました。
HT:Celtic First Goal & Win @1.48
- 取得オッズ:1.48
- 必要確率:67.6%
- 採用推定確率:70〜73%
- Fair Odds:1.37〜1.43
- EV:+3.6〜+8.0%
- Stake:0.50
セルティック先制とセルティック勝利には強い正の相関があります。
大きなEVではないため本線より小さくしましたが、前半の内容との整合性は高い市場でした。
後半開始後:安い価格では入らない
後半開始直後も、Celtic First Goalにはすぐ入りませんでした。
セルティックが先制する可能性を高く見ていても、価格が低いままなら追加する意味はありません。
後半も押し込みが続くことを確認しながら、時間経過でオッズが1.50近辺まで上昇するのを待ちました。
Celtic First Goal @約1.50
- 取得オッズ:約1.50
- 必要確率:約66.7%
- 採用推定確率:71〜75%
- Fair Odds:1.33〜1.41
- EV:約+6.5〜+12.5%
- Stake:1.00
「先制しそうだから買う」のではなく、先制確率に対して買える価格になるまで待った判断です。
その後、セルティックが先制しました。
65分:同じ方向へ追わず、リスクを整える
セルティックが1-0とした時点で、後半のポジションはセルティック方向へ偏っていました。
- Celtic Win × U3.5
- Celtic First Goal & Win
- Celtic First Goal
ここでさらにCeltic Next Goalを追えば、1-1になった時に複数のベットが同時に崩れます。
そこで65分に選んだのが、Dundee +2.5 × Total Corners U15.5でした。
Dundee +2.5 × Total Corners U15.5 @1.899
- 取得オッズ:1.899
- 必要確率:52.7%
- 採用推定確率:58〜62%
- Fair Odds:1.61〜1.72
- EV:+10.1〜+17.7%
- Stake:0.50
Dundee +1.5では、セルティックが追加点を取って2-0になれば外れます。
しかし、セルティックの追加点は十分あり得ると見ていました。そのため2-0にも耐えられる+2.5を選択しました。
カバーする中心スコアは1-0、1-1、2-0、2-1、3-1です。
これはセルティック勝利への逆張りではありません。セルティックの本線を残しながら、1-1時の損失を一部圧縮する部分ヘッジです。
なぜコーナーU15.5だったのか
前半はコーナーが合計9本まで伸びました。
しかし、セルティック先制後はゲームステートが変わります。
- セルティックは無理に攻撃回数を増やす必要がない
- Dundeeが前へ出る
- 前半ほど敵陣へ固定できない
- 残り時間が短くなる
前半はOver、先制後はUnder。市場名は同じでも、時間帯とスコアによって期待値の方向は変わります。
最終コーナーは9-3、合計12本でした。
最終結果
Celtic 1-0 Dundee FC
- 前半:0-0
- 前半コーナー:6-3
- 最終コーナー:9-3
- カード:0-0
実際に約定した7本は、すべて的中しました。
しかし、残すべきなのは7戦7勝という結果だけではありません。
- 得点差ではなく、攻撃量が安定して現れる市場を選んだ
- 序盤の急増を追わず、価格改善を待った
- 前半と後半で市場を切り替えた
- 後半開始直後の安いFirst Goalを見送った
- 先制後は同じ方向へ追加せず、ポジション全体を調整した
何が起きるかだけではなく、どの市場を、どの価格で、どのタイミングで買うか。
今回のセルティック開幕戦は、試合前の構造分析がライブ運用へつながった一例でした。
DATA DRIVEN. BET SMARTER.
Pray for Kumamoto.