MATCH ANALYSIS · PART 1
「圧倒」が予想されても、得点差は買わない。
セルティックが勝つかではない。
その優位性が、どの市場へ最も安定して現れるのか。

セルティックが勝つかどうかではない。セルティックの優位性が、どの市場へ最も安定して現れるのか。
スコティッシュ・プレミアシップ開幕戦、Celtic vs Dundee FC。舞台はセルティック・パーク。
戦力差、ホームアドバンテージ、過去の試合履歴を考えれば、セルティックが主導権を握る可能性は高いカードでした。
このような試合で最初に注目されやすいのは、Celtic -1.5、Celtic -2.0、チーム得点Overといった得点市場です。
しかし今回、私たちはセルティックの強さを、そのまま得点差へ変換しませんでした。
セルティック・パークで起きやすい試合構造
想定したのは、セルティックが長く押し込み、Dundeeが低い位置に守備ブロックを作る展開です。
- セルティックがボールを保持する
- 相手陣内でのプレー時間が長くなる
- サイドからクロスと仕掛けを繰り返す
- シュートやクロスがブロックされる
- クリアによってコーナーが積み上がる
ここで重要なのは、セルティックが優位に試合を進める確率と、2点差・3点差で勝つ確率は同じではないということです。
相手が深く守れば、セルティックは攻撃回数を増やせます。一方で、ゴール前の密度が高くなり、最後の一撃だけが決まらない試合もあります。
得点ハンデは、攻撃量だけでなく最終的な決定力まで要求します。コーナー市場なら、決め切れなかった攻撃も、ブロックやクリアを通じて数字へ変換されます。
プレマッチベット1:1H Celtic Corners -2.5 @1.75
最初の本線は、前半コーナーハンデでした。
条件は、前半終了時点でセルティックがDundeeよりコーナーを3本以上多く取ることです。
- 取得オッズ:1.75
- 市場必要確率:57.1%
- 採用推定確率:62〜66%
- Fair Odds:1.52〜1.61
- Edge:+4.9〜+8.9ポイント
- EV:+8.5〜+15.5%
- Stake:1.0
中心値を64%とすると、EVは 0.64 × 1.75 − 1 = +12.0%です。
この市場ではセルティックの本数だけでなく、Dundee側の前半コーナーが伸びにくいことも見ています。セルティックが4本取ってもDundeeが2本なら差は2本で外れます。そのため、両チームの発生構造を比較して-2.5に価値があるかを判断しました。
プレマッチベット2:Celtic Corners -4.5 × Total Corners O10.5 @2.37
もう一つは、セルティックがコーナー差で5本以上上回り、試合総コーナーが11本以上になる複合市場です。
- 取得オッズ:2.37
- 市場必要確率:42.2%
- 採用推定確率:46〜49%
- Fair Odds:2.04〜2.17
- Edge:+3.8〜+6.8ポイント
- EV:+9.0〜+16.1%
- Stake:0.25
想定した中心シナリオは、セルティックが7〜10本、Dundeeが2〜4本程度。総数は11本以上、差はセルティック側に5本以上残る形でした。
セルティックのコーナー差が大きくなる試合では、総コーナーも増えやすいため、二つの条件には正の相関があります。その相関を考慮しても、2.37には介入余地があると判断しました。
開始3分で2本。それでも、すぐには追わない
ライブで最も重要だったのは、事前に介入条件を決めていたことです。
セルティックが開始3分で2本のコーナーを取れば、事前仮説は強まります。しかし同時に、Overのオッズは下がり、ラインは上昇します。
方向性が合っていても、価格が悪ければ買いません。
序盤の急増後にコーナーが一時的に止まり、セルティックの押し込み構造だけが維持された場合、ラインとオッズが再び介入水準へ戻ったところで入る。
待っていたのは、さらにコーナーが出ることではありません。
一時的にコーナーが伸びないことで、市場価格が改善する局面を待っていました。
試合前に決めていたこと
- 得点差市場は見送る
- 前半はセルティックのコーナー差を本線にする
- 試合全体ではセルティックのコーナー差と総数の両立を狙う
- 序盤にコーナーが急増しても、ライブで追いかけない
- 停滞後に価格が戻り、構造が維持されていれば介入する
- 後半は先制後にコーナーペースが落ちる可能性も想定する
この試合前分析が、実際のライブ判断へどうつながったのか。第2部では、28分の追加エントリー、ハーフタイムの市場切り替え、65分の部分ヘッジまでを振り返ります。
DATA DRIVEN. BET SMARTER.
Pray for Kumamoto.